障害者の出会いと性

障害者の性的ケア

性行為というものは食事や睡眠と同列として語られるべき欲求であり、人間が生きていく上で当然の行為です。
それは人間としての尊厳、生命倫理に深く繋がる問題にも関わらずタブー視され続けてきました。
現在では男性障害者向けの性ケアサービスがやっと発足し、徐々に浸透しつつありますが、女性への性介護については完全に黙殺されている状況ではないでしょうか。
人にとって性とは非常に重要なものです。性がなければ当然子孫を増やすこともできません。
もちろん恋愛をすることもできません。
性には「生殖」「快楽」「連帯」の大きく分けて三つの特質があり、性機能の健康が損なわれればこの三つが人生から消えてしまうことを意味するのです。
子孫を残すことも、性的な快楽を感じることも、異性と精神的に繋がることも一切出来ない人生を想像してみてください。
特に生まれつきではなく、事故や病気などで元々あったものが失われてしまったとしたら。
このような状況は、人の生への意欲を喪失させます。そして女性の場合は性機能や性的魅力が失われる事で自尊心が失われていき、生きる意欲を奪っていくのです。
このことから性的ケアとは障害者の生きる意欲をケアすることであると言えるでしょう。
性の介護はお互いのプライベートな領域に深くかかわるケアで、障害者、要介護者、健常者共に非常に議論しにくい問題です。
そして、一般的な性産業が反社会的な組織などによって運営され、嫌悪感を覚えるような表現があふれていることも性介護が黙殺されている一因となっています。
しかしいつの時代も性サービスというのは存在しており、それが倫理的に社会的に正しいという訳ではありません。
その是非に関わらず、全ての人が利用できるケアサービスの存在が必要なのです。

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